
フルマラソンを走り終えて、正直まず思ったのは「去年よりは前に進めたな」ということでした。サブ3.15に届いたわけではありません。でも、今回は一度も歩かず、トイレにも行かずに最後まで走り切れたことが、自分の中ではかなり大きな収穫でした。
去年は27kmでトイレに寄って、そこから流れが切れた感覚がありました。後半は完全にジリ貧でした。それに比べると、今回はタイム以上にレースの組み立てに手応えがありました。
では、この内容はサブ3.15につながるのか。30km走、シューズ、補給、そして本番で感じたことをもとに、現時点の「現実ライン」を整理してみます。
まず結論|サブ3.15は見えた
今回の正式タイムは3時間16分47秒でした。サブ3.15には届きませんでしたが、率直な感覚としては「全く届かない壁」ではなかったです。
- 一度も歩かずに完走できた
- トイレにも一度も行かなかった
- 35km以降で苦しくなったが、大きく崩れ切らなかった
- 心肺にはまだ余裕があり、課題は脚づくりだと分かった
- 今の延長線上でも伸びる感覚がある
つまり、今回のレースは「惜しく届かなかったレース」というより、サブ3.15に近づくために何が必要かがはっきり見えたレースだったと思っています。
レース序盤|差し込みと不安の中で慎重に入った
スタートしてすぐは、決して楽な流れではありませんでした。3kmあたりで差し込みが来て、「今日はダメかもしれない」と思いながら走っていました。ただ、それも5kmまでには落ち着きました。
さらに今回は、1週間前に痛めた腰への不安もありましたし、FuelCell SuperComp Elite v5が本番で本当に合うのかという不安もありました。そういう意味でも、10kmまでは「アップのつもり」で慎重に入りました。
飛ばして流れに乗るのではなく、まずは体の状態を確認しながら進める。その判断は、結果的に悪くなかったと思います。
10km以降|痛みが出ないことを確認して巡航へ
10km地点で腰の痛みが大きく出ていないことを確認できたので、そこからはとりあえず15kmほどイーブンで巡航する意識に切り替えました。序盤の不安が少しずつ消えたことで、ようやくレースに入っていけた感覚です。
ただ、この時点でも「今日は絶好調」という感じではなく、あくまで慎重に刻んでいく流れでした。序盤に無理をしなかったからこそ、結果的に後半まで大崩れせずに行けた面もあったと思います。
ハーフ以降|少しきつさはあったが、まだ粘れていた
ハーフを過ぎたあたりから、少しずつきつさは出てきました。タイム感覚としては、キロ5秒ほど遅くなった印象です。ただ、この時点ではまだ完全に崩れたわけではなく、むしろジェルの効果もあって案外持ち直した感覚がありました。
「次は25km」「その次は30km」と、小さく区切りながら進めたのも大きかったです。気持ちとしても、まだ十分勝負できる流れでした。
一方で、足そのものはすでに来ていたのだと思います。レース中に2回ほどグネる場面があり、脚の余裕は思っていた以上に削られていたのかもしれません。
32km地点|PB更新は確信できた
32km地点では、はっきりと「これは間違いなくPBは更新できる」と感じました。去年のフルとは明らかに違っていて、歩かずに流れを保てている感覚がありました。
ここで焦って無理に上げるのではなく、「まずは35kmまで冷静に行く」と考えられたのも良かったと思います。フルマラソンは、32kmで気持ちが上がっても、そこから先が長い。ここで冷静だったことは、今回のレースの中で意外と大きかった気がします。
35km以降|距離走不足がはっきり出た
やはりきつくなったのは35kmあたりからでした。ここで、今回の課題はかなりはっきりしたと思います。率直に言って、距離走不足です。
私は普段、ほとんど距離走をしません。今回も心肺にはまだ余裕がありました。苦しくて動けないというより、脚が先に終わり始めた感覚です。これはかなり明確でした。
つまり、サブ3.15に届くかどうかを分けたのは、スピード不足というより35km以降に耐える脚づくりだったのだと思います。
左膝外側の痛み|フォーム修正で立て直せたのは収穫
35kmを過ぎてからは、左膝の外側に痛みが出始めました。ただ、ここで完全に崩れなかったのは、自分の中ではかなり大きな収穫でした。
そのときにまず気づいたのが、上半身が少し反っていたことです。苦しくなるとどうしても体が起きやすくなりますが、そこで前傾を意識し直し、さらに接地を体の真下に置くことを意識しました。
フォームを修正したことで、痛みそのものが消えたわけではありません。ただ、そこで流れを切らさずに走りを立て直せたのは大きかったです。少し前を走るランナーをターゲットにして食らいつきながら、一つずつ崩れを戻していけたのは、去年にはなかった感覚でした。
脚は厳しい。痛みもある。それでも「ここで終わらせない」と考えながら走れたことは、タイム以上に価値があったと思っています。
ラスト3km|坂2ヶ所は難所、それでも気合で押した
ラスト3kmには坂が2ヶ所あり、ここがかなりの難所でした。正直、脚の状態だけ見れば楽な場面ではありませんでした。それでも、ここからはもう気合でした。
序盤の差し込み、腰への不安、シューズへの不安、35km以降の距離走不足。いろいろあった中で、最後までまとめ切れたこと自体に意味があったと思います。
今回の一番の収穫|一度も歩かず、トイレにも行かなかったこと
今回のレースで、個人的に一番大きかった収穫は、一度も歩かずに完走できたこと、そしてトイレに一度も行かなかったことです。
去年は27kmでトイレ休憩が入り、そこから流れが崩れました。それに比べると、今回は明らかにレース全体の組み立てが安定していました。
トイレに関しては、当日の最高気温が22℃と高めだったことも関係していそうです。エイドごとに水を2〜3杯ずつしっかり飲みましたが、体に余る感じはなく、むしろ汗でうまく出し切れた感覚がありました。
この「歩かない」「トイレに行かない」という2つは、単なる小さな要素ではなく、フル全体の流れを崩さないという意味でかなり大きかったです。
シューズ|FuelCell SuperComp Elite v5で不安を越えられた
今回の本番シューズは、FuelCell SuperComp Elite v5でした。走る前は「本当にこのシューズで合うのか」という不安もありましたが、結果としては、少なくとも大きな違和感なく最後まで走れました。
もちろん、35km以降に脚が厳しくなったので、全てをシューズのせいにも、シューズのおかげにもできません。ただ、少なくとも不安を抱えていた状態から、しっかりレースの中で使えたことは前向きに捉えています。
補給|Maurten Gel 2個+5kmごとの補給で流れを維持
今回、Maurten Gelは20km地点と35km地点で2個使いました。さらに、それ以外の補給も5kmごとに摂る形で進めました。
ハーフ以降に少し苦しくなりながらも持ち直せた感覚があったのは、この補給の流れが大きかったと思います。特にフルマラソンでは、シューズや脚づくりだけでなく、補給の失敗がそのまま失速につながります。
今回は大きく流れを切らさずに進められたので、補給面でも一定の手応えがありました。
今回の課題|心肺ではなく、35km以降に耐える脚づくり
今回のレースではっきりしたのは、心肺ではなく脚づくりが課題だということです。苦しくて息が上がってどうにもならない、という感じではありませんでした。むしろ、まだ心肺には余裕がありました。
だからこそ、次に向けてやるべきことも明確です。
- 距離走を少し増やす
- つなぎのジョグを2〜3km伸ばす
- 同じ練習内容でも、設定ペースを少し上げて挑む
今回のレースには、はっきりとした手応えがありました。だからこそ、「何が足りなかったか」を冷静に受け止めつつ、次はそこを埋めていきたいと思っています。
まとめ|サブ3.15は通過点、次は3時間一桁を狙いたい
- 正式タイムは3時間16分47秒。サブ3.15には47秒届かなかった
- それでもPB更新を確信できる内容で、去年より前進できた
- 一度も歩かず、トイレにも行かなかったことは大きな収穫
- 35km以降で苦しくなった原因は、心肺より距離走不足による脚づくり不足
- 今の延長線上でも成長できる感覚があり、次は距離走とジョグ量を少し増やしたい
今回のレースを通して、サブ3.15は「遠い理想」ではなく、十分に狙える現実になってきました。ただ、次に目指したいのは3時間15分ギリギリの達成ではありません。
最低でも3時間一桁、できれば3時間5分切りぐらいまで攻めたい。そのためには、今回はっきり見えた課題である35km以降の脚づくりを強化していく必要があります。
距離走を少し増やすこと、つなぎのジョグを2〜3km伸ばすこと、そして今より少し高い設定ペースで練習に挑むこと。今回の内容には手応えがありましたし、同じ方向性を継続すれば、まだ確実に成長できる感覚があります。
サブ3.15は一つの目安として見えてきました。だからこそ次は、そこをギリギリで超えるのではなく、3時間一桁、さらには3時間5分切りまで視野に入れて積み上げていきたいと思っています。

